なぜか「棚上げ」!? 自分のことは棚に上げる心理とは

要約

「自分のことは棚に上げる」行動、実は無意識にやっていませんか?この記事では、その心理的メカニズムと、自分と他人へのダブルスタンダードを招く認知バイアスや防衛機制を解説。具体的なサインに気づき、自己理解を深め、人間関係を円滑にするためのステップを紹介します。自分をもっと知り、より良い関係を築くヒントがここにあります。

目次

  1. なぜ人は「自分のことは棚に上げる」のか?心理の裏側を分かりやすく解説
  2. 「棚上げ」心理を克服し、より良い自分になるための実践ステップ
  3. まとめ

なぜか「棚上げ」!? 自分のことは棚に上げる心理とは

「自分のことは棚に上げる」、この言葉を聞くと、なんだかドキッとしませんか? 私も、他人に対して「なんでそんなこともできないんだろう?」とイライラしたかと思えば、後で自分の同じような失敗に気づいて、顔から火が出るほど恥ずかしくなった経験が何度もあります。

「あの時は厳しく言ったのに、今回は自分には甘いな…」なんて、無意識のうちに自分だけ特別扱いしてしまっていること、実は私たち、結構やってしまっているんですよね。こうした「自分のことは棚上げ」してしまう心理が、知らず知らずのうちに人間関係に波風を立てたり、自分自身の成長を妨げてしまったりしているとしたら、それはちょっともったいない話だと思いませんか。

この記事では、なぜ私たちは「自分のことは棚に上げる」ような行動をとってしまうのか、その心のメカニズムを、私の実体験も交えながら分かりやすく解説していきます。そして、この「棚上げ」行動に気づき、少しずつでも前に進むための、具体的なステップについてもご紹介します。自分自身をもっと深く理解し、周りの人との関係をより良くしていくためのヒントが、きっと見つかるはずです。

なぜ人は「自分のことは棚に上げる」のか?心理の裏側を分かりやすく解説

「自分のことは棚に上げる」とは具体的にどういうこと?日常のサインをチェック

「自分のことは棚に上げる」って、よく聞く言葉だけど、具体的にどういうことなんだろう?って、私もずっと思っていたんです。でも、日々の生活の中で、ふとした瞬間に「あれ?これってそういうことかも?」って気づくサインがたくさんあるんですよ。

一番わかりやすいのは、他人の些細なミスをすごく厳しく指摘するのに、自分のミスにはなぜかすごく甘くなってしまう、というパターンです。例えば、職場で同僚がちょっとした書類のミスをしただけで、「もう!なんでちゃんと確認しないの!」ってイライラするのに、自分が同じミスをしたら、「まあ、誰にでも間違いはあるよね」って、すぐに自分を許してしまう。この、自分と他人で全く違う基準で物事を見てしまうのが、「自分のことは棚に上げる」心理の典型的なサインなんです。

これは、自分には甘く、他人には厳しい「ダブルスタンダード」な言動とも言えますね。私も、昔は無意識のうちに、こういうダブルスタンダードな発言をしてしまっていたことがあって、後で「なんであんなこと言ったんだろう?」って反省することがよくありました。特に、自分が頑張っている時や、疲れている時ほど、他人のちょっとしたことにもイライラしやすくて、つい「自分だけは特別」と思ってしまいがちでした。この「自分だけは特別」と思ってしまう心理的背景には、自分の行動を客観視するのが難しくなってしまう、という側面があるのかもしれません。

具体的なエピソードを一つお話しすると、以前、友人が約束の時間に少し遅れてきたことがあったんです。その時、私は「もう!遅刻なんてありえない!」って、かなり強く言ってしまったんです。でも、数日後、私が友達との約束に10分遅刻してしまった時、言い訳を並べて「ごめんね〜、電車が遅れちゃって!」と、まるで相手が許してくれるのが当然みたいに振る舞ってしまいました。後で冷静になって、「あれ?さっき私、友人の遅刻をすごく責めていたのに、自分の遅刻にはこんなに甘いじゃないか」と、ハッとしたんです。これがまさに、「自分のことは棚に上げる心理」を実感した瞬間でした。

他にも、例えば、家族に対して「もっと〇〇してよ!」と、あれこれ要求するのに、自分が同じことを家族から言われると、「だって私は忙しいんだから仕方ない」と、すぐに言い訳をしてしまう。これも、自分には寛容で、他人には厳しくなってしまうサインですよね。自分のことは棚に上げる心理は、このように日常の様々な場面で現れているんです。まずは、こういうサインに気づくことが、自分を客観視するための第一歩だと思います。

「棚上げ」心理の根源:認知バイアスと防衛機制の働き

「自分のことは棚に上げる」という行動の裏には、実は私たちの心が自分を守ろうとする、とても人間らしい働きがあるんです。それは「防衛機制」と呼ばれるもので、特に「自己肯定感」を傷つけないために無意識に働いています。例えば、自分が一生懸命やった仕事がうまくいかなかった時、すぐに「自分のせいだ」と落ち込んでしまうと、自信を失ってしまいますよね。そんな時、ついつい「あの時の〇〇さんの指示が悪かったんだ」とか「もっと〇〇があればできたのに」と、原因を外に求めてしまう。これは、自分を否定から守るための、一種の心の盾なんです。

もう一つ、この「棚上げ」心理を深く理解するために知っておきたいのが「認知バイアス」というものです。これは、私たちが物事を判断する時に、無意識のうちにかかってしまう「心のクセ」のようなもの。例えば、「確証バイアス」というものがあります。これは、自分が信じたい情報ばかりを集めて、そうでない情報は無視したり、軽視したりしてしまう傾向です。だから、「自分は正しい」とか「自分は間違っていない」と思い込みたい時、無意識のうちに自分に都合の良い情報だけを探してしまい、結果として自分の非を認めにくくなるんです。なぜ人は自分のことは棚に上げるのか、という疑問の根源には、こうした「自分を守りたい」という強い気持ちと、それを助長する心のクセが複雑に絡み合っていると言えます。

具体例を一つ挙げると、友人との約束に遅刻した友人を、あなたは「だらしないな、時間厳守は基本でしょ!」と厳しく責めたとします。でも、自分が遅刻した時は、「電車が遅延したから仕方ない」「疲れてたんだから、まあいいか」と、自分には甘い理由をつけてしまう。これは、まさに「自分は正しい」と思い込みたい心の働きが、無意識のうちに働いている証拠ですよね。このように、私たちは自分を守るため、そして「自分はちゃんとしている人間だ」という感覚(自己肯定感)を保つために、無意識のうちに「棚上げ」をしてしまうことがあるんです。これは、決して悪いことばかりではなく、心の健康を保つために必要な側面もあるのですが、これが度を超えると、人間関係の摩擦や、自分自身の成長の妨げになってしまうこともあります。

「棚上げ」心理を克服し、より良い自分になるための実践ステップ

ステップ1:自分の「棚上げ」行動に気づくための自己観察テクニック

「自分のことは棚に上げる」という行動は、無意識のうちに起こっていることが多いものです。まずは、自分がどんな時にこの傾向が出やすいのか、冷静に観察することから始めましょう。

感情が動いた時の自分の言動を記録する(ジャーナリング)

これは、自分の欠点を客観視する方法として、とても有効だと思います。例えば、誰かの発言にイラッとしたり、逆に自分が何かミスをして落ち込んだりした時、その時の状況や自分の感情、そしてどんな言葉を発したか、どんな行動をとったかを書き出してみるんです。最初は「なんでこんなことでイライラするんだろう?」とか、「また同じミスしちゃった…」といった、ネガティブな感情の吐き出しになりがちですが、続けるうちに、「あ、あの時、〇〇さんは△△って言ってたけど、私は全然違うことを言ってたな」とか、「自分が〇〇って言われたら嫌なのに、自分は平気で言ってるな」といった、自分の言動の矛盾に気づく瞬間が出てきます。この「気づき」こそが、自己認識を高める第一歩なんです。

例えば、私が以前、友人の遅刻にすごく腹を立ててLINEで責めてしまったことがありました。後から冷静になって自分の過去の行動を振り返ってみたら、私も過去に何度も遅刻していたのに、なぜかその時だけは許せなかったんです。このジャーナリングのおかげで、「自分は遅刻をしない」という理想と、現実の自分の行動とのギャップに気づき、自分の言動のダブルスタンダードに愕然とした経験があります。

「自分だけは例外」と思ってしまう瞬間を特定する

私たちは、良かれ悪しかれ、無意識のうちに「自分は特別だ」「自分は他の人とは違う」と思い込んでしまうことがあります。例えば、「みんなはルールを守らないけど、私はちゃんと守っている」「周りは失敗するかもしれないけど、私なら大丈夫」といった考え方です。こういう「自分だけは例外」という思考パターンが出てきたら、少し立ち止まって、「本当に自分は例外なんだろうか?」「過去の自分はどうだっただろう?」と自問自答してみるのがおすすめです。この「例外」というフィルターを外すことで、より客観的に自分を見つめることができるようになります。

客観的な視点を持つための簡単なエクササイズ

一つ簡単なエクササイズがあります。それは、自分が普段、他人に対して「なんでそんなことするんだろう?」と思うような行動を、意識的に「もし自分がその立場だったら、どう感じるだろう?」と考えてみることです。例えば、職場で同僚が締め切りギリギリで仕事をしているのを見てイライラしたとします。そんな時、すぐに「もっと早くやればいいのに」と思うのではなく、「もしかしたら、この人は他に抱えている仕事がたくさんあって、時間がないのかもしれない」「何か私に言えない事情があるのかもしれない」と、相手の立場になって想像してみるんです。この「想像力」を働かせることで、自分の「棚上げ」しやすいポイントが見えてきやすくなります。

ステップ2&3:他者視点の獲得と建設的なフィードバックの活用

自分の「棚上げ」行動に気づけたら、次はその状態から抜け出すためのステップに移りましょう。ここでは、他者の視点を意識的に取り入れることと、そこから得られるフィードバックを成長の糧にする方法についてお話しします。

まず、「他者視点の獲得」ですが、これは相手の立場や感情を想像する練習だと思ってください。例えば、同僚が少し遅刻してきたときに、つい「またかよ」と思ってしまうとします。その時、「もし自分が何か急用で遅れそうになったら、どんな気持ちになるだろう?」と、一度立ち止まって考えてみるんです。もしかしたら、相手にも自分と同じように、避けられない事情があったのかもしれない、という可能性が見えてきます。

このように、「もし自分が相手だったらどう感じるか」と自分に問いかける習慣をつけることで、相手の行動の背景にある事情や感情に思いを馳せることができるようになります。これは、共感力を高める方法としてもとても有効だと思います。相手への理解が深まると、些細なことでイライラしたり、批判的になったりすることが減ってくるはずです。

次に、「建設的なフィードバックの活用」についてです。私たちは、自分のことを客観的に見るのが苦手だからこそ、「棚上げ」をしてしまうことがあります。そんな時に役立つのが、信頼できる人からのフィードバックです。例えば、あなたが誰かに対して「それは違うよ」と強く意見を言った後で、友人から「さっきの言い方、ちょっときつかったかもね。相手は傷ついたかもしれないよ」と言われたとします。ここで、つい「でも、私は正しいことを言ったんだから」と反発したくなるかもしれません。しかし、それはまさに「棚上げ」のサインです。

建設的なフィードバックを受け入れる心構えとしては、まず「相手は私を助けようとしてくれている」という前提で聞くことが大切です。そして、「確かに、そういう見方もあるかもしれない」と、一度相手の言葉をそのまま受け止めてみてください。その上で、自分の言動を振り返ってみると、意外な気づきがあるものです。例えば、友人からのフィードバックを受けて、自分の言葉遣いが攻撃的になっていたことに気づき、次回からはもう少し柔らかい表現を心がける、といった具体的な改善につながります。

このように、他者の視点を意識的に取り入れ、そこから得られるフィードバックを恐れずに受け入れることで、私たちは自分自身の blind spot(盲点)に気づき、成長していくことができます。これは、人間関係を改善するアドバイスとしても、とても大切な部分だと思います。

まとめ

ここまで、「自分のことは棚に上げる」という心理がなぜ生まれるのか、そしてそれに気づき、少しずつ変えていくための具体的なステップについてお話ししてきました。他人には厳しく、自分には甘くなってしまう。そんな自分に気づいて、少しモヤモヤした気持ちになった方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、大切なのは、この「棚上げ」心理に気づけたこと。それは、自分自身をより深く理解し、成長していくための、とても大きな一歩なんです。私自身も、以前は「なんであの人はあんなこともできないんだろう?」とイライラすることが多かったのですが、自分の言動を振り返ってみると、実は自分も同じようなことをしていたり、もっとひどいことをしていたりすることに気づかされた経験があります。あの時の「ハッとした」感覚は、今でも忘れられません。

今日からできることとして、まずは「自分の言動を記録する」ことから始めてみるのがおすすめです。イラッとした時、落ち込んだ時、嬉しかった時。どんな状況で、どんな言葉を使い、どんな行動をとったのか。それを書き出すだけで、自分の心の動きが客観的に見えてきます。まるで、自分自身の取扱説明書を作るような感覚で、少しずつ自分の傾向が見えてくるはずです。

そして、次に意識したいのは、相手の立場になって考えてみること。「もし自分が相手だったら、どう感じるだろう?」と、ほんの少し立ち止まって想像するだけで、見えてくる景色が変わってきます。最初は難しく感じるかもしれませんが、意識して続けていると、自然と相手への共感力が育っていきます。それは、人間関係を円滑にするだけでなく、自分自身の視野を広げることにも繋がります。

「自分のことは棚に上げる」という心理を完全に無くすことは、もしかしたら難しいかもしれません。でも、それに気づき、意識的に行動を変えていくことで、私たちはより健全な自己認識と、周りの人とのより良い関係を築いていくことができるはずです。それは、自分自身を大切にし、周りの人も大切にできる、そんな温かい繋がりを生み出す力になります。

まずは、小さな一歩から。今日、この瞬間から、自分自身と向き合い、周りの人との関わり方を少しだけ意識してみる。その積み重ねが、きっとあなたの毎日を、そして人間関係を、より豊かにしてくれると信じています。

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